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1995年以降のダヴィッド・ゲズの制作活動おいては、次の二つの概念が制作上の根本的な動機となっています。

「関係」:社会的関係、異なる媒体あるいは異なる慣習のあいだにある関係、特に「インターネットが他者と交信する手段となる」と考えた場合のその他者との関係。

「公」:「全ての公衆に開かれ、体験可能な芸術」を意図する広義の「公」。あるいは「公的および私的自由とは何かという問いを立て、他の選択肢を提案する芸術」を意図する政治的社会的な「公」。

 この二つの概念を軸に「オブジェ」や「マトリックス」を制作し、今日の諸問題について問いを発し、さらに今日の諸問題とインターネットの関わりについても問いを立てようとします。彼が取り上げるテーマは、フリーメディア、精神分析、時間との関わり、インターネット共同利用、アイデンティティ、自由喪失、ウェブ文書保存の問題、というように多岐にわたっています。  

彼のこうしたプロジェクトはこれまで多くのアート・イベントで取り上げられてきました(ポンピドゥー・センター、ル・プラトー、バルバラ・センター、ニュイ・ブランシュ、リヨン、ディジョン、ナントのボザール、カナダのバンフ・センターでのレジデンス、ブラジルのファイル・フェスティバル、など)。また、数々の重要メディアの表紙を飾り、様々な組織の助成を受けています(CNCSCAM、等)。

ホームページ : http://guez.org